定期発注システムをご利用いただく際によく見られる運用パターンと、それに対応する設定例をご紹介します。
| 関連用語 | 説明 |
| 最大保管数量 | 常に保管しておきたい在庫数、または保管できる最大の在庫数 |
| 最小発注数量 (SPQ) | 発注先が受け付ける最小単位数 例)見積書にSPQ:100個と書かれている場合 →100個、200個、300個…でしか発注できません。 |
| 最低発注数量(MOQ) | 発注先が受け付ける最低数量 例)見積書にMOQ:100個と書かれている場合 →100個以上で発注できます。 100個以上なら1個単位で数量指定できますが、99個以下では発注できません。 |
| 理想の発注量 | 最大保管数から残量を差し引いた数量 |
| 残量 | マットが計測した最新の在庫数 |
発注に制約がない場合
例:個単位で在庫を発注する
- 最大保管数:20個
- 発注単位は「個」
- 最小発注数量はなく、1個ずつ発注可能
設定値
| 最大保管数量 | 20 |
| 最小発注数量 (SPQ) | 1 |
| 最低発注数量(MOQ) | 1 |
| 端数処理 | 四捨五入 |
| 発注単位 | 個 |
発注ロジック
- 在庫数が6個の場合
- 20個(最大保管数) - 6個(現在在庫数) = 14個
- 理想の発注量は 14個
- 発注制約がないため、14個がそのまま発注される
発注に制約がある場合(ケース単位での発注など)
例1:ケース単位で在庫を発注する
- 最大保管数は 20個
- 発注単位は ケース
- 1ケースに10個入り
- 最小発注数量は10個(1ケース)
- 1ケースから発注可能
設定値
| 最大保管数量 | 20 |
| 最小発注数量 (SPQ) | 10 |
| 最低発注数量(MOQ) | 1 |
| 端数処理 | 四捨五入 |
| 発注単位 | ケース |
発注ロジック(発注される場合)
- 在庫数が6個の場合
- 20個(最大保管数) - 6個(現在在庫数) = 14個
- 理想の発注量は 14個、かつ発注は10個(1ケース)単位のため、 14個 ÷ 10個 = 1.4 ケース
- 四捨五入により、1ケースが発注される
発注ロジック(発注されない場合)
- 在庫数が17個の場合
- 20個(最大保管数) - 17個(現在在庫数) = 3個
- 理想の発注量は 3個、かつ発注は10個(1ケース)単位のため、 3個 ÷ 10個 = 0.3 ケース
- 四捨五入により、「0ケース」とみなされ、発注されない
例2:ケース単位で在庫を発注 & nケース以上で発注できる
- 最大保管数は 50個(5ケース)
- 発注単位は ケース
- 1ケースに10個入り
- 最小発注数量は10個
- 最低発注数量は3ケース
設定値
| 最大保管数量 | 20 |
| 最小発注数量 (SPQ) | 10 |
| 最低発注数量(MOQ) | 3 |
| 端数処理 | 四捨五入 |
| 発注単位 | ケース |
発注ロジック(発注される場合)
- 在庫数が8個の場合
- 50個(最大保管数) - 8個(現在在庫数) = 42個
- 理想の発注量は 42個、かつ発注は10個(1ケース)単位 & 3ケース以上で発注可能のため、
42個 ÷ 8個 = 5.2ケース - 四捨五入により、5ケースが発注される
発注ロジック(発注されない場合)
- 在庫数が32個の場合
- 50個(最大保管数) - 32個(現在在庫数) = 18個
- 理想の発注量は 18個、かつ発注は10個(1ケース)単位 & 3ケース以上で発注可能のため、
18個 ÷ 10個 = 1.8 ケース - 四捨五入により、「2ケース」とみなされ、発注されない
このFAQで解決しない場合は、
こちらからサポートにお問い合わせください。
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